【20代の平均年収│大卒】20代後半で全体平均を超える
大卒でサラリーマンになった20代の平均年収は、どのようなペースで上がっていくのでしょうか?
プライベートでも自己研鑽でもお金が必要な20代は気になるところです。
厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータを独自解析し、20代の各年齢における大卒と全体の平均年収を計算しました。
年齢 | 大卒 | 全体 | 差額 (大卒ー全体) |
---|---|---|---|
22歳 | 247.3万円 | 261.9万円 | -14.6万円 |
23歳 | 279.4万円 | 283.4万円 | -4.0万円 |
24歳 | 322.5万円 | 315.5万円 | +7.0万円 |
25歳 | 348.9万円 | 339.0万円 | +9.9万円 |
26歳 | 365.0万円 | 339.0万円 | +26.0万円 |
27歳 | 386.6万円 | 357.4万円 | +29.2万円 |
28歳 | 395.2万円 | 378.7万円 | +16.5万円 |
29歳 | 412.9万円 | 388.6万円 | +24.3万円 |
平均 | 336.3万円 | 333.8万円 | +2.5万 |
20代(22歳〜29歳)の大卒と全体の平均年収を比較すると、平均では大卒が336.3万円、全体が333.8万円であり、差額はわずか+2.5万円です。
大卒は一般的な20代よりも年収が多いイメージがありますが、20代の間は平均すると全体との差はそれほどありません。
その原因は、20代前半23歳までは、全体よりも平均年収が低いことにあります。
大卒は入社後の数年は平均年収が全体よりも低いものの、研修が終わり活躍しだす20代後半では、全体よりも20万円ほど多くの年収を得られるのです。
20代前半で年収が低いと嘆いている20代は、20代後半になれば給料アップが期待できます。
【20代の平均年収│大卒】女性と男性の差はいくら?
20代大卒の平均年収は、女性と男性とでは差があるのでしょうか?
大卒求人の初任給は、業種や職種による違いはありますが、女性と男性の区別はありません。
入社試験をパスすれば、男女差がないと思われがちな大卒です。事実かどうか実態をチェックします。
年齢 | 女性 | 男性 | 差額 (女性ー男性) |
---|---|---|---|
22歳 | 247.1万円 | 247.5万円 | -0.4万円 |
23歳 | 279.2万円 | 279.6万円 | -0.4万円 |
24歳 | 318.9万円 | 325.8万円 | -6.9万円 |
25歳 | 345.4万円 | 352.1万円 | -6.7万円 |
26歳 | 356.5万円 | 372.2万円 | -15.7万円 |
27歳 | 369.9万円 | 398.1万円 | -28.2万円 |
28歳 | 383.9万円 | 403.3万円 | -19.4万円 |
29歳 | 395.9万円 | 423.9万円 | -28.0万円 |
平均 | 326.2万円 | 344.9万円 | -18.7万円 |
大卒20代(22歳〜29歳)における性別による平均年収を比較すると、女性は男性よりも20万円ほど低い平均年収になっています。
年齢別に見ると、確かに入社後の22歳から23歳までは求人募集通り平均年収に男女差はありません。
しかしながら、仕事を任せられる24歳以降になると、女性の平均年収は男性より低くなり、20代後半では30万円ほどまで拡大しています。
大卒であっても平均年収に男女差があり、女性の方が低いのが日本企業の実態と言わざるを得ません。
【20代の平均年収│大卒】大手企業はどれくらい多いのか?
年収が高いイメージが強い大手企業、大卒同士で比較すると平均年収は20代でどの程度の差がついているのでしょうか?
大卒同士の比較なら、それほど差がないのではとも考えられます。従業員数1,000人以上を大手企業と定義して、実態をデータでチェックします。
年齢 | 大手企業 | 20代大卒 全体 | 差額 (大手ー全体) |
---|---|---|---|
22歳 | 253.8万円 | 247.3万円 | +6.5万円 |
23歳 | 283.6万円 | 279.4万円 | +4.2万円 |
24歳 | 337.4万円 | 322.5万円 | +14.9万円 |
25歳 | 367.1万円 | 348.9万円 | +18.2万円 |
26歳 | 382.7万円 | 365.0万円 | +17.7万円 |
27歳 | 416.5万円 | 386.6万円 | +29.9万円 |
28歳 | 412.7万円 | 395.2万円 | +17.5万円 |
29歳 | 444.2万円 | 412.9万円 | +31.3万円 |
平均 | 353.7万円 | 336.3万円 | +17.4万円 |
大卒同士で比較しても、大手企業に勤務する20代は全体よりも20万円ほど多くの平均年収を得ています。
大手企業の平均年収は入社した20代前半から5万円ほど高く、20代後半になるとその差額は30万円ほどまでに拡大しています。
30万円ほどの差額は、大卒20代の女性と男性の差額とほぼ同額です。
年収にこだわりたい女性は、大手企業へ転職すると大卒男性と同程度の年収を得られると言えます。
【20代の平均年収│大卒】東京で勤務するといくら?
同じ20代の大卒でも勤務地により平均年収が違います。もちろん1位は東京ですが、どの程度まで平均年収が上がるのでしょう?
年収にこだわりたい、都会で生活したい20代大卒は気になるところです。
厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータを独自解析し、都道府県別の20代大卒の平均年収を計算しました。
順位 | 都道府県 | 20代大卒 平均年収 | 全体平均 との差 |
---|---|---|---|
1 | 東京都 | 402.0万円 | +65.7万円 |
2 | 神奈川県 | 372.2万円 | +35.9万円 |
3 | 愛知県 | 360.2万円 | +23.9万円 |
4 | 大阪府 | 351.8万円 | +15.5万円 |
5 | 兵庫県 | 340.4万円 | +4.1万円 |
6 | 京都府 | 338.3万円 | +2.0万円 |
平均 | 全国 | 336.3万円 | ー |
7 | 三重県 | 330.8万円 | -5.5万円 |
8 | 滋賀県 | 330.1万円 | -6.2万円 |
9 | 茨城県 | 329.1万円 | -7.2万円 |
10 | 埼玉県 | 325.8万円 | -10.5万円 |
11 | 千葉県 | 322.0万円 | -14.3万円 |
12 | 広島県 | 321.2万円 | -15.1万円 |
13 | 岐阜県 | 319.2万円 | -17.1万円 |
14 | 静岡県 | 319.1万円 | -17.2万円 |
15 | 栃木県 | 317.3万円 | -19.0万円 |
16 | 山口県 | 314.1万円 | -22.2万円 |
17 | 石川県 | 313.9万円 | -22.4万円 |
18 | 福岡県 | 313.6万円 | -22.7万円 |
19 | 群馬県 | 312.8万円 | -23.5万円 |
20 | 長野県 | 308.4万円 | -27.9万円 |
21 | 和歌山県 | 308.0万円 | -28.3万円 |
22 | 奈良県 | 307.4万円 | -28.9万円 |
23 | 香川県 | 306.4万円 | -29.9万円 |
24 | 福井県 | 302.4万円 | -33.9万円 |
25 | 岡山県 | 302.1万円 | -34.2万円 |
26 | 山梨県 | 301.2万円 | -35.1万円 |
27 | 宮城県 | 301.0万円 | -35.3万円 |
28 | 富山県 | 299.3万円 | -37.0万円 |
29 | 北海道 | 295.3万円 | -41.0万円 |
30 | 徳島県 | 292.3万円 | -44.0万円 |
31 | 新潟県 | 291.7万円 | -44.6万円 |
32 | 福島県 | 290.7万円 | -45.6万円 |
33 | 愛媛県 | 286.7万円 | -49.6万円 |
34 | 大分県 | 285.4万円 | -50.9万円 |
35 | 熊本県 | 282.3万円 | -54.0万円 |
36 | 長崎県 | 282.0万円 | -54.3万円 |
37 | 島根県 | 279.7万円 | -56.6万円 |
38 | 高知県 | 279.6万円 | -56.7万円 |
39 | 鹿児島県 | 279.0万円 | -57.3万円 |
40 | 山形県 | 277.7万円 | -58.6万円 |
41 | 佐賀県 | 276.6万円 | -59.7万円 |
42 | 岩手県 | 268.4万円 | -67.9万円 |
43 | 鳥取県 | 261.6万円 | -74.7万円 |
44 | 秋田県 | 260.6万円 | -75.7万円 |
45 | 宮崎県 | 257.6万円 | -78.7万円 |
46 | 青森県 | 257.4万円 | -78.9万円 |
47 | 沖縄県 | 252.4万円 | -83.9万円 |
なんと東京の20代大卒の平均年収は400万円を超えています。全体平均との差額は60万円を超えており、年収にこだわりたい人は東京勤務がおすすめです。
2位以下では、神奈川・愛知・大阪・兵庫・京都までが、全体平均以上の年収を得ています。逆に言うと、7位以下では全体平均以下の年収ということです。
現状の年収に不満があり、年収をアップしたい20代大卒は、東京・大阪・愛知などの都心部の企業へ転職するのも一つの手と言えます。
自由に使えるお金が増えれば、選択肢が広がります。チャンスをお金がないために諦める必要がなくなります。
現状で年収アップが望めないなら、思い切って東京や都心部の企業へ転職する、未来への可能性がある20代大卒なら選択肢として検討すべきです。
【20代の平均年収│大卒】まとめ
✅20代大卒の平均年収は20代後半で全体を超える
20代大卒の平均年収は、入社してから数年間は社会人デビューが遅いため全体平均より低い傾向です。
ところが職場の戦力として働き出す20代後半になると、全体平均を上回るようになり、20代後半では20万円ほど平均年収が多くなります。
✅20代大卒の女性は男性よりも30万円ほど年収が低い
20代大卒の女性が男性と同じ年収をもらえるのは、入社して数年のみです。
研修が終わり本格的に働き出す20代の中盤から男性との差がつきはじめ、20代後半ではその差は30万円ほどまで広がるのが残念ながら現実になります。
✅20代大卒で大手企業に入ると年収は20万〜30万円も多い
大手企業の年収が多い傾向は20代大卒でも変わりません。入社時点で平均より多く、20代中盤では20万円ほど、20代後半では30万円ほど多くなります。
30万円の差額は女性と男性の金額差とほぼ同額です。20代大卒の女性で年収に不満がある人は、大手企業への転職で悩みが解決します。
✅20代大卒でも東京で勤務すると年収が最も高い
勤務地により年数差があるのは20代大卒でも同じ傾向です。全体平均以上の年収を得られるのは、東京・大阪など6都府県のみです。
年収にこだわりたい20代は、大都市に勤務先がある企業への転職をおすすめします。
たかがお金されどお金、もちろんお金が全てではありませんが、お金があれば人生の選択肢が広がることに間違いありません。
転職は年収を上げる有力な手段です。未来への可能性が十分にある20代大卒は、思い切ってチャレンジできる年代、迷ったらトライすべきでしょう。
おすすめの転職サイト→ 【dodaの評判】使いにくい?デューダでの転職の口コミ
おすすめの転職サイト→ 【リクナビNEXTの評判】口コミと転職サイト・リクナビネクストの評価
【20代の平均年収│大卒】よく読まれる関連ページ
高卒と大卒の生涯年収はいくら?
詳しくはこちら→ 【高卒と大卒の生涯年収】平均では?大企業と中小企業の差は?
40代の年収の中央値や平均年収はいくら?
詳しくはこちら→ 【40代の平均年収と中央値】男性・女性別に紹介!東京は何位?
20代大卒の平均年収はいくら?
詳しくはこちら→ 【20代の平均年収│大卒】20代後半は?大手企業や東京や女性では?
30歳の年収の中央値はいくら?
詳しくはこちら→ 【30歳の年収の中央値】東京はどう?年齢別と女性・男性別に平均も紹介
大卒の平均年収はいくら?
詳しくはこちら→ 【大卒の平均年収】正社員の年齢別と女性・男性別に平均月収も紹介!
コメント