【転職で年収が上がる】変化の理由と失敗しないためのポイントを調査＆下がるのはどんな人

【転職で年収が上がる】どんな人か調査

どんなことでも疑問に感じたことは信頼できるデータを確認するのが一番です。

厚生労働省が発表した「令和2年転職者実態調査の概況」から転職で年収が上がる人の割合を年代別に紹介します。

年代	上がる人	変わらない人	下がる人
20〜24歳	46.5％	18.1％	33.2％
25〜29歳	46.3％	20.1％	33.0％
30〜34歳	48.6％	18.4％	32.8％
35〜39歳	40.6％	20.5％	37.7％
40〜44歳	41.7％	20.7％	37.4％
45〜49歳	39.7％	27.5％	32.5％
50〜54歳	27.0％	19.1％	53.2％
55〜59歳	32.1％	16.5％	49.9％

20代および30代前半で転職した人の約半数が転職で年収が上がっています。逆に転職で年収が下がる方は3割程度であり、7割の方は前職以上の年収です。

30代後半と40代で転職した人で年収が上がるのは4割程度であり、20代および30代前半より10ポイントほど減少しています。

とはいえ、30代後半と40代で転職し年収が下がる人は3割ほどであり、20代および30代前半と比較しほぼ差がありません。7割の方が前職以上の年収です。

つまり、30代後半と40代で転職すると、20代および30代前半と比較し年収が上がる人は10ポイント低下し、その分だけ現状維持が増えています。

50代で転職すると、年収が上がる人は3割程度まで減少し、逆に転職で年収が下がる人が5割ほどまで増えています。

定年までの勤務年数から年収アップが厳しいと想定されます。

以上より、転職で年収を上げたいのなら、30代前半までに転職すると有利になることが、調査データから明らかです。

転職のことが気になり、年収にもこだわりたい人は、早めの決断が希望を叶えるためのキーポイントであると言えます。

【転職で年収が上がる】どんな理由なのか？

転職で年収が上がる人に見られる代表的な3つの理由を紹介します。

転職採用時の評価ポイントにマッチしている

厚生労働省が発表した「令和2年転職者実態調査の概況」によると、採用担当者が年収決定の際に考慮している要素TOP3は次の通りです。

順位	年収で考慮する要素	割合
1位	これまでの経験・能力・知識	74.7％
2位	年齢	45.2％
3位	免許・資格	37.3％

データから明らかなように、転職で年収が上がる人は、これまで積み上げてきた経験・能力・知識が評価されていると言えます。

残念ながらスキルレベルがそれほど高くない30代後半以降の人にも年収が上がるチャンスがあります。それが免許・資格を取得することです。
関連ページ：【40代からでも取っておきたい資格】女性の転職にも役立つ国家資格を紹介

年収が上がりやすい業種へ転職している

転職サイト「doda（デューダ）」の調査によると、転職により年収が上がる業種TOP5は次の通りです。

順位	業種	平均アップ率
1位	専門商社	15.0％
1位	人材サービス・アウトソーシング・コールセンター	15.0％
3位	金融	14.9%
4位	建設・プラント・不動産	14.6％
5位	総合商社	14.3％

年収が上がることが転職で実現したい優先順が高い人は、転職による平均アップ率が高い業種へ優先的に応募すると良いでしょう。

例えば、営業職であればたとえ業種変更になったとしても、基本的な営業ノウハウは共通項が多く、採用され年収が上がる可能性が十分にあります。

年収が上がりやすい職種へ転職している

転職サイト「doda（デューダ）」の調査によると、転職により年収が上がる職種TOP5は次の通りです。

順位	職種	平均アップ率
1位	金融関連専門職種	20.6％
2位	医療系専門職種（医療・介護・福祉）	15.0％
3位	技術系職種（建築・土木・プラント・設備）	14.9%
4位	営業職	14.7％
5位	技術系職種（素材・化学・食品・その他）	14.2％

転職での職種変更は業種変更よりハードルが高く、年齢が上がるとともに厳しくなる傾向です。

年収が上がる職種への転職を希望する場合は、未経験歓迎の求人もしくはスキル習得段階にある20代の方にはチャンスがあります。

現職で年収の低さに悩んでおり、年収が上がる職種への転職を考えている人は、20代のうちに決断することをおすすめします。

【転職で年収が上がる】逆に下がるのはどんな人

転職により年収が上がるどころか逆に下がる人には次のような要因があります。

転職により役職が下がると年収も下がる要因になります。前職で課長職だった人がいきなりは厳しいからと課長代理で転職するケースがこれに当たります。

今までと同じ働き方をしても評価制度の変更により年収が下がることもあります。過程も考慮していたのが成果のみの判断に変わるケースです。

転職により福利厚生が変わると年収に影響する場合があります。今までは家賃補助があったのに転職先では一切なくなるケースがこれに当たります。

転職先の企業が働き方改革に積極的な場合、残業時間が前職より極端に減少してしまい、たとえ基本給がアップしていても年収ベースでは下がるケースもあります。

未経験の業種や職種へチャレンジした方はどうしても評価ランクが下がってしまうため、年収が下がるのは覚悟しなければいけません。

【転職で年収が上がる】失敗しないためのポイント

年収が上がる転職にしたい方に必見の失敗しないためのポイントは次の4つです。

20代および30代前半で転職した人の約半数は、年収が上がる転職を実現していることが厚生労働省より報告されています。

転職は人生の大きな決断とは言え、思い悩んで時間を費やすより、早めに行動した方が年収的には有利になるのは明らかです。

転職活動する前には必ずキャリアを棚卸し、転職市場でアピールできる自分自身の強みを分析しましょう。

なぜなら、年収で考慮する要素の第1位は経験・能力・知識だからです。採用担当者の実に74.7％が重視する要素にあげています。

転職後の年収は業種や職種に依存するケースが多くあります。好調な部門ほど年収が高いのはある意味当然のことと言えます。

自分自身の強みがよくわからない、業種や職種の情報を詳しく知りたい方は、転職エージェントの積極的な活用をおすすめします。

転職エージェントは転職のプロ、企業の採用担当者とコミュニケーションを密にしており採用者視点でのアドバイスはとても有益です。

転職エージェントは無料で利用でき、相談だけでもOKのエージェントも多数あります。遠慮なしに利用して問題ありません。
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