40代の転職で資格なしは無謀なのか?
転職したいと思うタイミングは人それぞれ、担当する仕事を変えられたとき、上司が代わったとき、会社が経営不振になったときなどさまざまです。
中には現状に絶えきれず、転職したいと思ったタイミングが40代の人もいます。加えて、転職で役立つ資格を保有していない人も少なくありません。
40代の転職しかも資格なしでは無謀だからやめとけと言われても仕方がないと思いがち、でも本当に40代の転職では資格がないと無謀なのでしょうか?
厚生労働省 職業安定局が発表した「中途採用に係る現状等について」から、年代別の転職成功率データを紹介します。
年代 | 転職成功率 |
---|---|
15〜24歳 | 60.7% |
25〜29歳 | 50.3% |
30〜34歳 | 41.9% |
35〜39歳 | 41.9% |
40〜44歳 | 36.2% |
45〜49歳 | 36.6% |
50〜54歳 | 35.4% |
55〜59歳 | 38.2% |
40代の転職成功率は36%ほどであり、30代と比較すると5ポイントほど下がるりますが、無謀と言われるほど低い成功率ではありません。
次に資格保有者の転職しやすさについて、独立行政法人 労働政策研究・研修機構が発行したデータから紹介します。
「企業における資格・検定等の活用、大学院・大学等の受講支援に関する調査」によると、中途採用で資格を重視する企業はわずか37.3%です。
つまり、6割以上の企業は資格の有無に関係なく内定者を決めています。40代で資格がないからと言って悲観的になる必要はないと言えます。
40代の転職は30代と比較するとやや厳しくなるものの無謀と言われるほどではなく、資格よりもスキルや経験を重視して採用する企業が多い傾向です。
40代の転職で資格なしは難しいのか?
40代の転職は無謀ではなく十分成功する可能性があるとはいえ、資格なしでの転職活動は難しいでしょうか?
もしあなたが転職で役立つ資格を持っていないなら、介護職や医療事務など資格保有者が有利になる職種へ応募しなければ良いだけのことです。
資格保有の有無に関わりなくできる職種であれば、資格所有者を重視する企業は4割に満たないため、それほど心配する必要はありません。
資格よりも心配すべきは40代という年齢によるハンディです。中間管理職としての役割が多くなる年代であり、そもそも募集のポストが少ない心配があります。
「マイナビ転職」が調査した、内定が決まるまでに応募した企業数は年代別に次の通りです。
年代 | 応募した企業数 |
---|---|
〜19歳 | 4.1社 |
20〜25歳 | 6.3社 |
26〜30歳 | 7.1社 |
31〜35歳 | 8.2社 |
36〜40歳 | 8.7社 |
41〜45歳 | 10.1社 |
46〜50歳 | 12.1社 |
51〜55歳 | 14.5社 |
56〜60歳 | 14.5社 |
61歳以上 | 15.2社 |
内定を得るためには、40代前半では10社ほど、40代後半になると12社ほど応募する必要があります。
30代では8〜9社ほどの応募で内定が決まることから、40代の転職は難しくなっていることは事実です。
とはいえ転職が無謀だったり出来なかったりするのではなく、スキルや経験を棚卸し採用担当者へ響くアピールがより重要になることを意味しています。
40代の転職で資格なしで未経験では?
40代の転職者に求められるのは、即戦力となるスキルや経験、加えて中間管理職としてのマネジメント力になります。
未経験分野では今までのスキルや経験を活かせないため、40代での転職は厳しいと言わざるを得ません。
また、見知らぬ業種や職種では勝手がわからないことから、中間管理職としても力を発揮するのは厳しいと予想されます。
資格を保有している場合、一定レベルの知識を修得済である証明になり、たとえ未経験でも転職成功の可能性が高まる傾向です。
登録販売者や宅地建物取引士など資格保有者しかできない独占業務がある場合は、未経験の40代でも採用される可能性は十分あります。
しかしながら、40代で資格なしでは未経験の業種や職種への転職は無謀と言わざるを得ません。
40代で資格を保有していない人は、今まで経験してきた業種・職種の求人を優先的にチェックすることをおすすめします。
40代の転職で資格なしがみじめになる?
40代の転職で、役立つ資格を保有せず、何も準備をすることなく転職活動しては、みじめな結果になるのは目に見えています。
たとえスキルや経験、資格がなくとも未来へのポテンシャルを期待される20代や30代前半とは異なり、40代の転職では採用担当者に響くアピールが大切です。
今まで習得したスキルや経験、マネジメント歴などを棚卸しし、募集条件にマッチした即戦力であることがわかる職務経歴書を作成する必要があります。
加えて自己分析をしてアピールできる強みをブラッシュアップし、面接試験でアピールすることも内定獲得のために必要です。
応募書類の作成でも面接対策でも大切なのは相手に響くかということ、第三者視点でのチェックが必要になります。
こんなときに役立つのが、転職エージェントの存在です。転職のプロとして採用担当者の視点を熟知しているエージェントから的確なアドバイスが得られます。
転職が初めての40代でも転職エージェントがいれば、サポートを受けながらの転職活動になり安心です。
資格がない転職でみじめにならないためにも、40代の転職エージェント利用は必須と言えます。
エージェントは無料で利用できるサービス、登録しない理由は見当たりません。
【40代の転職で資格なし】まとめ
✅40代の転職で資格なしは無謀ではない!
40代の転職で資格なしは無謀ではありません。6割以上の企業は資格の有無に関係なく内定者を決めている事実があります。
確かに30代と比較すると40代の転職成功率は5ポイントほど下がりますが、約36%の転職成功率は無謀と言われるほど低くありません。
✅40代の転職で資格なしは難しいのは事実
内定を得るまでに応募した企業数は、30代の8〜9社ほどから増え、40代前半で10社ほど、40代後半では12社ほどで難しい傾向になっています。
40代の転職で資格なしの場合は、スキルや経験を棚卸しし採用担当者へ響くアピールがより重要であることに間違いありません。
✅40代の転職で資格なしで未経験はさすがに無謀
40代の転職者に求められるのは、即戦力となるスキルや経験、加えて中間管理職としてのマネジメント力になります。
未経験分野では今までのスキルや経験が活かされず、また40代にはポテンシャルの期待がほぼないことから、未経験の業種や職種への転職は厳しいと言わざるを得ません。
✅40代の転職でみじめにならずにすむ転職エージェント
40代の転職で、役立つ資格を保有せず、何も準備をすることなく転職活動しては、みじめな結果になるのは目に見えています。
転職のプロとして採用担当者の視点を熟知し的確なアドバイスをしてくれるのが転職エージェント、40代が転職で成功するには利用必須です。
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